ARCHICAD 17 エネルギー評価

BIMに統合されたサスティナブルデザイン

さらに進化したARCHICAD17のエネルギー評価は異なった室内環境を持つ複数のゾーングループに対する計算をサポートします。これにより、より詳細なエネルギー評価を行うことが可能になりました。ARCHICADは現在の市場において最も「グリーン」なBIMソリューションとなっています。

Building Energy Evaluation — Vennesla Library & Cultural Centre Designed by Helen & Hard Architects, www.hha.no, Photo © Emile Ashley

現在ではすべての建築プロジェクトにおいて、サスティナビリティが不可欠であり、建物のサスティナビリティにおける機能に影響を与える主な決定は、建築家によってなされます。GRAPHISOFTは、BIMオーサリングツールに統合されたサスティナブルデザインのための最高のワークフローを提供することで「グリーン」、「環境」に関する革新を続けます。

建物のエネルギー評価

ARCHICADに内蔵されたエネルギー評価機能は、StruSoftのVIPcore計算エンジンを使用しています。ARCHICAD 17は、複数のヒートブロックをサポートし、標準に準拠した技術に基づいて、さらに改善されたエネルギー評価を実行することができます。その結果、設計者は設計の初期段階で、ダイナミックかつ正確なエネルギー計算を行うことができます。計算の入力データ、評価結果をPDF、XLS形式で出力することが可能です。

ヒートブロックとは・・・

通常、建物は複数のヒートブロックで構成されています。一つのヒートブロックには同じ室内環境を持つゾーンを複数割り当てることができ、利用用途、スケジュール設定を含むオペレーションファイルや空調機器設定を行うことができます。(ex.「無調整」ヒートブロックに含まれるゾーン・・・「廊下」「階段室」「玄関ホール」など)

Building Energy Evaluation

ARCHICADモデルを利用したエネルギー消費シミュレーション

Step1 建築モデル作成

  • 外部構造、開口部また内部構造を含むモデルを作成
  • 空調等によって調整される空間には必ずゾーンを配置
建築モデル作成

Step2 自動モデル分析

  • ゾーンを基準とした方向・位置に従い、スペース境界を分析
  • 複数のゾーンが同じ利用用途、空調設備である場合、一つのヒートブロックとしてグループ定義
  • 構造・開口部はヒートブロックごとにエネルギー評価に必要な特性とともにリスト化
自動モデル分析

Step3 追加データ入力

  • 構造の特性設定
  • 開口部の特性設定
  • 環境設定
  • 気候データ
  • オペレーションプロファイル
  • ビルディングシステム(空調設備)
追加データ入力

Step4 評価レポート出力

  • 要素特性・追加データを基にVIP-Coreエンジンによるエネルギーシミュレーションを実行
  • エネルギー評価レポートを出力
自動モデル分析

ARCHICADエネルギー評価に利用される計算エンジン

VIP-Energy(Strusoft製品)のご紹介

  • ARCHICADに統合されたVIP-Energyシミュレーションソフトウェアモジュール(以下、VIP-Energyエンジン)はVIP-Energy製品と同じシミュレーションカーネルを使用しており、20年以上にわたる研究と運用実績を誇ります
  • VIP-Energyエンジンは各構成要素を個別に分析し、1時間ごとの計算シミュレーションを繰り返します。 VIP-Energyエンジンは建築物のエネルギー消費量の計算において、全てのエネルギーフローに関する既知の計測済みデータを活用します
  • VIP-Energyは、Structural Design Software in Europe ABの製品である(http://www.strusoft.com/
  • VIP-Energyは以下のテストにより検証済みです
    http://www.strusoft.com/products/vip-energy
  • 計算精度の検証
    • CEN-15265
    • IEA-BESTEST
    • ASHRAE-BESTEST(ANSI/ASHRAE Standard 140-2001)
    • StruSoft-BESTEST

エネルギー性能評価レポート

基本値

ハイライトされた項目にマウスを合わせると、項目の説明が表示されます。
エネルギー評価レポート 基本値

基本値を基に一次エネルギー・エネルギーコスト・CO2排出量を燃料別、用途別にグラフ化

燃料別エネルギー消費量内訳

燃料別エネルギー消費量内訳

用途別エネルギー消費量内訳

用途別エネルギー消費量内訳

エネルギー収支グラフで年間の供給・放出エネルギー量の推移を確認

エネルギー支出の算出

計算方法

  • エネルギー評価パレットで設定した環境・気候データ、ビルディングシステムの設定が計算結果に影響
  • VIP-Energyエンジンによって実行される1 時間ごとのエネルギー収支計算の累積結果

エネルギー収支グラフの構成

  • 供給エネルギー・・・上部グラフ。建築物が環境(日射など)と内部熱源(暖房機器、照明など)から取得するエネルギー量
  • 放出エネルギー・・・下部グラフ。建築物が放出するエネルギー量(冷房、換気など)
    • 上部グラフには建物の中に存在する運用において発生する各月ごとのエネルギー量が表示され、下部グラフには放出されるエネルギー量が表示されているため、ビルディングシステム(空調設備等)が正しく設定されていれば上下のエネルギー量は等しくなります。

グラフの見方

  • 縦軸・・・エネルギー数量、横軸・・・ 12か月(1年)
  • グラフの色・・・右横の凡例を基に色分け

例えば、壁かけボイラーなどのように建物の中の水を温めて部屋を暖める場合、水を温めるエネルギーが必要になります。(上のグラフの給湯暖房)この給湯暖房の熱は、部分的に部屋の空気を暖めるために利用されますが、熱のほとんどは不要になり、下水として排出されます。(下部グラフの下水)

このプロセスは加熱についても冷却についても同様です。

このグラフは、可能な限り供給エネルギーを減らし、建物運用における無駄なエネルギーを削減するために利用されます。